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CBDってどんなもの?
What is CBD?
CBDは、「cannabidiol(カンナビジオール)」の略称で、ヘンプ(麻)に
含まれる数百種類ある成分(カンナビノイド)の一種です。
CBDは、依存性・精神活性作用はないとWHOが認めており、生物の細胞に元々備わっている身体の調整機能である、ECS
(エンド・カンナビノイド・システム)に作用し、体内のさまざまな不調を正常化することが知られています。
自律神経や肌を正常化させる効果が期待できるとして、医療や美容分野でも関心が高まっています。

期待されている主な作用
・抗炎症 ・抗酸化 ・鎮 痛 ・神経保護 ・免疫システムの調整
・抗ストレス ・抗 菌 ・皮脂抑制
CBDの有効性について研究されている疾患・症状例
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睡眠障害 痛み/疼痛 不安/うつ ストレス タバコ依存症 食欲不振 皮膚疾患
・てんかん ・過 食 ・糖尿病 ・アトピー性皮膚炎 ・発 作
・月経前症候群(PMS) ・免疫不全 ・アルコール依存 ・口腔ケア
・アルツハイマー型認知症 ・ペット分野 など...
ECS(エンドカンナビノイドシステム)とは
エンドカンナビノイドシステム(ECS)は、私たちの体内で自然に生成される内因性カンナビノイドを利用し、身体全体のバランスを維持するために非常に重要な役割を果たす体内の調節システムです。
ECSは、主にCB1とCB2という二つのタイプのカンナビノイド受容体を通じて機能します。
CB1受容体は主に脳や中枢神経系に存在し、認知機能や感情の調節、神経保護などに関与しており、
CB2受容体は主に免疫細胞に存在し、炎症の抑制や免疫系の調節に重要な役割を担っています。
エンドカンナビノイドシステムの機能は多岐にわたり、以下のような生体機能の調節に関与しています。

1. 認知機能と神経機能
記憶の形成、学習能力、決定力など、脳の認知機能を調節し、日常生活での機能を向上させます。
2. 食欲と代謝
食欲を刺激し、食物の摂取とエネルギーの消費のバランスをとることで、体重管理や代謝率を調整します。
3. 痛みと炎症の管理
痛みの感覚を減少させ、慢性的な炎症を抑制することができます。これにより、怪我の回復を助けると
ともに、慢性的な痛みを持つ患者の生活の質を向上させることが可能です。
4. 睡眠と覚醒
睡眠のサイクルを調節し、良質な睡眠を促進すると同時に、必要なときには覚醒状態を維持します。
5. 免疫機能
免疫系の活動を調節し、体を病原体から守る作用があります。
6. 感情のバランスとストレス対応
感情の安定とストレスへの対処に重要であり、過度のストレスや不安を緩和することができます。
7. 体温調節と老化防止
体温の維持に関与するだけでなく、細胞の老化プロセスを遅らせることにより老化の防止に繋がります。
WHOやスポーツ界での認証の動き
2017年、WHO(世界保健機関)の専門家委員会はCBDに
対して一般的に安全で有害な影響が少ないとの報告を発表。
翌年の2018年には、CBDが依存性の潜在能力が低いこと、
そして公衆衛生上の問題を引き起こすことがないことを示す
報告を公式に発表しました。
これにより、多くの国で医療用途に限り合法化される動きが
加速しました。
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スポーツ界では、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の方針が特に重要です。
2018年、WADAはCBDを禁止物質リストから除外。
THC(テトラヒドロカンナビノール)やその他のカンナビノイドは引き続き禁止されています。
これにより、アスリートがTHCを含まないCBD製品を使用することが可能になり、痛み管理や回復のサポートとして利用されています。
各国のスポーツ団体やリーグでも、WADAの方針に従って、自身のドーピング規則を更新しています。
米国のメジャーリーグベースボール(MLB)やナショナル・バスケットボール・アソシエーション(NBA)などがCBDの使用を許可しています。
CBDに関する国際的な認識やスポーツ界での取り扱いは、近年大きく進化しており、今後もその使用範囲と規制の変化が注視されています。
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